マレーシア語
Posted on 5月 21st, by cinemalaysia in 未分類.
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マレーシアではマレーシア語(一般的にはマレー語と呼ばれる)が公用語とされているが、その方言もさまざまである。標準語がクアラルンプールで話されているマレー語なのかと思いきや、普段人々が使うマレー語はバハサKL(KL語)と呼ばれるものであり、発音も若干違う。主に若者たちの間で日々進化している言語である。
一つの大きな特徴は、英語との混ざり具合である。もともとマレーシア語には英語からの借用語が多いのというのはご存知の方も多いと思うが、バハサKLの場合、借用にとどまらずまるっきりの引用語がぐっと増える。
例1. “Gila Cool!!”
何かかっこいいものを見たときに使う「超かっこいい!!」。
例2. “I nak pergi ke KLCC esok. You nak ikut tak?”
バハサKLの代表格、IとYouの多用。「明日KLCC行きたいんだけど、あなたも行く?」
他方、地方にはやはりそれぞれ方言というものが存在するが、半島では北部に行けば行くほど方言が強くなる。最もその方言が特徴的であるといわれるのはクランタン州で、それは他州出身のマレーシア人にとっても難しいらしく、クランタンを舞台とした『Bunohan』が劇場公開された時は、なんとマレー語字幕が付いていた!
確かに、タイトルからして(クランタン弁では)『ブノハン』ではない。この映画が大変話題になった時に、皆が「ブノハン、ブノハン」と呼んでいたにもかかわらず、作品中は一度もそう発音されることがないというのは、ある意味非常に衝撃的であった。
text by 国際交流基金クアラルンプール日本文化センター 久貝京子