シネ・マレーシア --マレーシア映画の現在--  CineMalaysia --Festival of Malaysian film, Tokyo, 2013--

マレーシアが誇る男優たち


Posted on 5月 21st, by cinemalaysia in 未分類.

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ここ数年、アーロン・アジズをはじめとするシンガポール人の俳優が人気を独占していたかのように見えたマレーシア・エンターテインメント界であったが、このところマレーシア勢が巻き返しを図っているように思える。

現在の人気ナンバー1はなんといっても『Songlap』主演のシャヘイジー・サムであろう。2011年には5本、2012年には6本の映画に出演しており、2012年の作品はすべて主演である。2枚目路線というよりは、シリアスもコメディもこなせる演技派として、これからもより一層の活躍が期待されている。

『Bunohan』に出演するASWARA(国立芸術遺産アカデミー)出身のザヒリル・アジムとアメルル・アフェンディの二人も、今後の成長が大変楽しみな若手の二人。またそれとは対照に、主人公である長男役を演じたファイザル・フセインは、80年代から活躍し続ける俳優で、すでにベテランの粋に入ってきている人。この作品では、怖いぐらいにオーラを発し、静かながらも圧倒的な存在感で観客を魅了した。

そして、個人的に今最もはまっているのが、『イスタンブールに来ちゃったの』と『サンカル』に出演しているベト・クシャイリーである。日本語的に考えると、名前の聞こえがあまり良くないのがたまに傷であるが、この人、非常に色っぽい演技をする。もう、観ていて胸がキュンと苦しくなってしまうのである。現在33歳の遅咲きの彼であるが、彼の時代がそう遠からずやってくるのは間違いないだろう。

text by 国際交流基金クアラルンプール日本文化センター 久貝京子





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